すこし前のことになる
毎年いただく伴侶からの紫陽花が
うっとりするよな花の時期をたっぷりすぎて、
活き活きとした緑葉だけになったころ
ふと気づくと、葉の中ちいさな一枚だけが
青みがかった桃色と紫が混じったような
ふしぎでとてもきれいな色に染まっている
いわゆる、変色、ということなのだろうが
あまりに神々しく、うつくしいので、
愛らしくてたまらない
そのうち消えてしまうだろうな、と思いつつ、
毎朝たのしみにしながら、
ひと月近くはそのまま色づいていた
言いようのない、すてきな印象をもったので
これはなにかの吉兆かしら?
と心が浮き立ったものだ
そうするとやっぱり嬉しいことがどんどん起きてくる
ほんとうにうれしいことがたくさん叶いはじめた
日記を再開できるようになったのも大きなうれし事よね
いまは、その愛らしい兆しは消え、
みずみずしい若葉にまじっている
これまた至極うつくしい
世の中には、小さな小さなお知らせが突然やってくる
*画像お借りしました