一歩外にでるたび
「 コロサレルー! お日さんにころされるーっ!」
つて、大騒ぎしながらとんぼ返りする7月
冷えた麦茶でいっぷくし、
ちょいと涼でもとりましょうか、と、
泉鏡花の文庫でもひらいてみる
浴衣の描写にうっとりするも
読んでいて、どこか違和感をかんじた
その違和感とは、当時の夏とことしの夏の
気温の大々的な距離感だろう
ああ、
余裕をもって細部をたのしめる日本の夏とは、
もはや夢物語なのだろうか
そして一句詠む
「 酷すぎて
浴衣どころか
パンツ一丁 」
まごうことなき、リアルな大五郎の夏
*画像お借りしました