おもえば、
オシムJAPANのときも、ザックJAPANのときも
W杯までの道のりまでは、
強靭な安心感と高揚感がいつもあった
「 ぜったいなんとかしてくれる 」
と思わせる頼もしさがいつもあった
結果、オシムは道半ばで病に倒れ、
ザックは本戦での結果がだせなかった
そんな中、
いきなりバトンタッチさせられたふたりの日本人監督が、
国民総不安ののち、双方決勝トーナメントまで
チームを導いたのもふしぎな縁である
そして、今大会
西野監督の肝のすわりかたにはおどろき、
心情もひしひしと伝わった
対ポーランド戦ではいたる所から批判を浴び続けているが
結果、代表を勝ち上がらせている
監督の仕事はチームを勝たせることである
今回のような場面で多くは、勝っても負けても勝負にでる、
という方針をとるだろう
そのようなプレーは選手にも観客にも
満足感をあたえ、感動させるから
負けたとしても心境は救われるし、称賛されることもある
でもきっとそこが、
選手と監督の仕事のちがいなのだろうとも思う
監督はゲームが始まると、ほぼ見守ることしかできない
選手交代などのベンチワークはあるものの、
多くは選手の力にゆだねるしかない
しかし今回のケースでは、
滅多にないやり方で監督自身が勝ちをもぎとった
選手に責任を負わせない方法で
監督自身が賭けに出、手をくだした
西野監督にとって、勝って決勝に上がること以外
どちらに転んでも叩かれる道だったであろう
むしろ、点を取りに行かせて予選敗退したほうが
バッシングは少なかったかもしれない
そこに監督の覚悟をみる
覚悟のあるひとは好きだ
「 フェアプレーで無い 」と揶揄する人もいるだろう
しかし、つまらなく格好良くなく映るかもしれないが、
私はフェアプレーだと思っている
勝つために相手選手を壊しに行ったり、
悪質なファールを繰り返したのでもない
心に痛みを覚えたとて、恥ずべきところは何もない
恥ずべきことは、なにも無い
*画像お借りしました