猿事件があれば、犬事件もある
家族なぞ、縁のある間柄には
シンクロすることが多いのも世の常
猿事件を耳にする一週間まえほどにおきた事象だが
夫の話をきいて、
そうそう私も動物がらみなことがあったな、と
思い出した
コンビニエンスストアから出てきたとき、
一匹の犬がつながれていた
飼い主さんの買い物を待っているのだろう
じっと見たら、犬もじっとみつめかえしてきた
さらにじーっとみたら、犬もじーっと
まあまあ長い時間の見つめ合い
すると、微動だにしなかった犬の様子に変化がおきる
小刻みに頭を後ろへうごかしだし、
どうにも落ち着かないかんじ
視線の交戦にたえきれず、なんか怖ぁなって
動揺しだしたのだろう
そしてわずかに鼻をゆがめ、かすかに歯を剥こうとした
その瞬間をのがさず、犬にくらいつき
「 アンタ、なんで歯ぁ剥くんやな! 」
つて、撫でくりまわす
不意に撫でまわされた相手は仰天したとは思うも
そこが人間のパートナーである動物の朗らかな習性か、
いままでクールだった犬が、
途端、ウレシイ!ウレシイ! つてまとわりつき
その場をくるくるまわって、喜びをあらわにした
かわゆーい
奇襲攻撃の勝利である
とはいえ、
今回はうまくいったけど
もし向こうさんが気性の荒い
毒ウサギみたいな性分だったら、
すっぽんみたいに噛みつかれていただろうな、とも思う
*画像お借りしました