年末、義父と会食をしたあと、旦那さんはけっこうな胃腸炎になって年を越した
当人は、「 あのご飯のせいだ!」 と悪態をついていたが
わたしも義父も、免疫力からいえばはるかに弱い私たちは何のこともない
こちらとしては、巷で耳にだけはしていたシャトーブリアンなるものもご馳走になり、
「 具合がわるくなったの、あのあとでほんとよかったよねー 」
なんて、鬼なことで安堵する女房であった
うちの旦那さんはご馳走をよばれた直後、かなりの割合でおなかをこわすの
甲斐無いわ!
そんなこんなで、彼は父親に
「 あんたもそない若あないんやから、ちゃんと検査してもろうときや 」 と進言され
義父のかかりつけ医に、軽い人間ドッグ的なことをおねがいする
会社の健康診断くらいしか受けたことない人だからちょっと緊張しているみたい
肝を冷やしているみたい
そのあとご飯をたべて、映画でも見に行こうか、となった
私は観たいのがあって、でもちょっと怖そうなやつで、旦那さんは怖いの苦手だから、
何みるのー? て質問にも、名前忘れたー、とかうねうねごまかして連れてゆく
そしたら、 ヒー! 無茶苦茶こわかった
ここ10年で一、二を争うくらいこわかった
怖くない場面がほぼ無いほどこわかった
買っていったポップコーンとコーラも、怖すぎてちっとも手が進まず
大食いの私たちが、終わったときにも八割がた残っていて
「 ポップがすすまない!」 っつー、流行語もうまれたくらいよ
一時間半程度の作品で、さいしょは短いな、なんて思うていたけど、すごく長く感じたわ
むしろあれ以上あったら、えらいことになってたわ!
夫は、館内を出た瞬間、「 肝をひやしたな・・・」 てぐったりしている
クリニックのあとだったから、彼はダブル肝冷やしだったわけだ
おつかれさまー
『
ドント・ブリーズ』(原題:
Don't Breathe)
お爺、まじヤベー!