世間では、
ここ数週間、社交の場での 「 オリンピックみてますか? 」 が、
お約束の文言としてとびかっている
このあいだも御多分にもれず、たずねられたので
「 五輪ですか・・・、五輪ですねえ・・・・ 」 と続けると
むこうさんは、こちらのなんか乗り気で無さそうな雰囲気を察知して
「 いや、じつはうちもあんまり観てないほうかも・・・」 とか気を遣われる
が、返す刀で、
「 観ています
尋常じゃないくらい観ています
たぶん京都で五本の指にはいるくらい観ています
ふらふらです ( バカ ) 」 とさえぎった
乗り気でなさそう、ではなく、身をけずりすぎてヨレヨレなのだ
こういう人間にとっては信じられないことだけど
まわりにも、あまり興味のない人はたしかに少なからず存在していて
その筆頭はうちの旦那さんで
まあ、そういう人々の心情もおしはかるべきだから、あえてこちらから話題を振ることはしない
しかし、私自身は炎のように集中している
語れと言われれば、語るべきことは山ほどある ( 言われないけど )
ほんと、
一見、しずかな沈黙をよそおいつつ
いつ、マグマのように噴出してもおかしくないくらいの一触即発さかげんで
わたしの五輪熱は会期中、たぎたぎに、たぎっていた