NHK「 きょうの料理 」は、婦女子のバイブルである
なかでも土井善晴先生の回は、まことたのしみだ
育ちの良さか、ひじょうにやらかく、好ましい関西弁で
とてもおおらかな料理を紹介なさる
一見、あっけにとられるほど、簡素で気取りのない献立と工程だが
そこは料理界のサラブレッド
基本が一流なので、手際も仕上がりもすばらしく美しくておいしそう
ただ、感性のみを売りにした料理や
ただ、シンプルな庶民さのみを売りにした料理家とは一線を画す
毎回たまらなく食べたくなるし、毎回つくりたくなる
おじさんNHKアナウンサーといっしょに、やいのやいのと
「 まさしくおじさん的 」な、そないおもしろくない話をしながら進む流れが、
おもしろくないはずなのに、おもしろい
時間の空白もまったくおそれずに、土井先生は存在する
いっさい動じずぬらぬらしてなさる、これぞ大物
そして仕上がりはパーフェクト
視聴者の心をがっちりつかんで番組は終わる
いつもなんともいえぬ余韻をのこしつつ
以前の 「 ピーマンの肉詰め 」 てらてらしてて、超ナイス
もう三回こしらえた
今回のコロッケも秀逸だったわ!
*画像お借りしました