買いものにいくと、
やや小ぶりの鯛が、二尾入りでお安かった
昔から祝いごとの御馳走というと、鯛の塩焼とお赤飯ははずせないものだろうが
うちの里は、母親がそないに魚好きではなかったので
ほとんど祝い卓に上がった記憶が無い
お赤飯+何なといろいろ、て感じ
そういう母に育てられたせいか、私自身も主婦になってから今まで
くだんの尾頭付きや、又たとえば刺身を自分でひいて、
まだ尾や口がびちびちしてる活け造り、とか
( てか皆さんそんなんしてるんかしら?)
食卓に出したことが無い
というノスタルジィもあって、
べつに祝い事もみあたらないけれど、今夜は一丁やってみっか、と意気込む
帰りしな、「 鯛めし、とかいいわね!、鯛めしと塩焼き!お吸い物で決定! 」
と、スキップ気味な浮かれポンチではあったが
いつ、どこでどうなったのか、
わたしのなかのリトル大五郎が、土鍋を出す面倒さに負けたのか、
鯛めしの姿は影もかたちもなく、
ただ焼いただけの尾頭付きが二尾、食卓に提供された
ほんとうは、こういうイメージだったのにぃ