女性というのは、可愛らしいもので
暮らしのそこここに、彩りをそえようとする。
食卓にしてもそう
あいもかわらぬ地味なおかずにも、ささやかな変化で飾りたいのが女心
先日、とっても愛らしい手鞠麩をみつけた。
ほんのちいさな丸い、繭のよな白麩に
桃色、水色、黄色なぞの線が、てまりと同じについている
これをつかえば、味噌色の汁に(←あたりまえ)
花が咲くよになるだろう
ステキー
で、夕飯の地味な食卓に
ポッとあかるい、おみおつけをそえる
が、一向に感激の弁がとどかない
なので、みずから切り込む
無骨な男子は、それでようよう気がついて
「 あ、丸いねー (← そこ?)
・・・
けど、麩って、味無いし、別においしいもんでもないねー 」
って、いいなすった。
甲斐ないで
男のひとってそうなのだ、そういうとこあるのだ
こっちがものすごく吟味して、綺麗にすてきにリボンで包装した贈り物でも
一秒も見ないで
ばりばり、野蛮に荒気なく、むしりとるのよ
ポテチの袋でもあけるみたいに
なのに、世間では
「男のほうが本当はロマンチックだよ」 なんて石田純一さんあたりが言うでしょ?
一理あるけど
一理ないわ