昨日、テレビにカピバラが映っていた。
なんとたまらぬすてきさをもつ動物だろう
いつものように、画面にびっと指をさし
「 あんた、胴太いな! 」
って、褒めておいた。
うさぎと一緒に暮らすまで、わたしは、こういう動物は、
じーっとしてて、
草を一日中たべてて
ずーっと寝てて
犬や猫のようには、なつかないだろな、と思っていた。
が、長いこと居ると
レベルは低いが、犬猫のように甘え、見送り出迎えもし、
ダメと言われた事には(なるべく)自分なりに自制しているようだ
特に、彼には人間の寝室への立ち入りを禁止している
が、そこらの子供と一緒で
だめと言われるほど、なおさら大人の寝室には入ってきたがるもの
昔は聞く耳もたず、飛び込んできて、尻たたかれて、つまみだされていたが
最近では、
とびらの外でじっと待つようになった。
これが怖い
布団をととのえたり、掃除をしていたりすると
背後に気配がする
振り向いてみると、微動だにせず、扉の向こうで、じっとこちらを見ている動物がいるのだ。
で、
入ってきちゃだめよー
なんて制しながら、用事をして又ふりかえると
まだ、居る
変わらぬようだが、なんだかだんだん距離がちかづいてきている
ふりかえるたびに
少しずつ大きくなっている
ふりむくたびに、居る
微動だにせずに、居る
キョ、キョわいー!
この 「 リアルだるまさんがころんだ 」 に
わたしは毎日怯えている。