ある夜、家族と待ち合わせをした
時間までまだあるので、バーで小粋に一杯あおることに
馴染みのバーテンダーさんが
「 めずらしく遅いお時間ですね、いつもはお買い物帰りの夕方ですのに 」 と仰る
そうなんです、
今夜は旦那さんと 「 思い出の映画 」 の新作を観にゆくのです
いいですね、
何を観られるのですか、まさか大五郎様がお好きな怖いやつじゃ・・ハハハ
いえ、その通りです
!
という具合に、微妙な雰囲気を蔓延させ、「小粋に一杯」って感じではなくなった
思い出の、というと語弊があるが
むかし、レンタルビデオ屋さんで借りてきた旧作を二人で見て
「 子が! 子があ! 手ぇ食いちぎられやはったー!」 つて絶叫したテレビ映画
そのとき、さらにピエロの恐ろしさを実感した瞬間だった
『
IT』(
イット)
うちの家族は、おおくの男性方と同じくホラー映画は苦手である
ふだんから敬遠し、万が一観るときというのは
「 今日、何観るの? 」 「 なんか名前忘れたけど外国のやつー 」とかいうて
女房にだまされて連れていかれた場合のみ
しかし今回は彼自身、コワ映画のなかでも印象深かったものなので
そういやがらず、むしろまんざらでもなさそうだ
新作はCG効果でさらに「これでもか」的でバージョンアップされていた
歯ぁとか、めちゃめちゃ増えてたし
動きももっそ早いし シャシャシャシャシャッ!つてね
IT/
イット “それ”が見えたら、終わり
今回も、もちろん恐ろしかったが
前作のもっと大ざっぱな不完全さのほうが、さらにリアルでぶきみわるい
「 まえのほうがこわかったねー、ふあふあ、フアフア、って名台詞も無かったしねー 」
とか生意気をいいつつ、充分キャーキャーいう夫婦
しかしピエロってほんとこわい
子供の仲良しなんかじゃあ、けっして無い
ほらあ ↓ ギャン泣き
*画像お借りしました