家族とはいえ
自分以外のひとと暮らすとなると
やはりなんらかの譲り合いが必要で、しぜん家族ルールみたいなものが確立されてゆく
しかし我が家ではあまりその手の決まりはない
無いというか、作りとう無い
なぜなら、己の主張が全部通るならいいけど、そうもゆかないし
けど、家の中くらい自由気ままにすごしたい めんどうだもん
そういう人間ばっかが家庭にいると、平穏をもとめたはずなのに
自由気ままにすごしたい、どころか、野生暮らしみたいなピリピリした緊張感が常にただよう
一例をあげるなら
お風呂のあと、わたしはひねりを蛇口側に回して終わる
旦那さんは、ひねりをシャワー側に回して終わる
なのでうっかりゆだんすると、背中にビャーと冷水をあびることも少なくない
夏ならよいが、真冬の場合は生か死かの問題で
しかもこの問題、私にだけ危険がつきまとうので納得ゆかない
堂々と文句も言いたいが、
そのせいでジャンケンかなんかで「 ひねりはシャワー側に 」なんてルールになってもやだし
つい先日、まさにそんな場面があった
冷える朝、風呂場に入ってハンドルをひねった瞬間、「 あかん! 」 と気づく
0.2秒後いきおいの強いシャワーを背に浴びた
妙齢の婦女子が丸裸で奇声を発する、てな惨状をかくごするも
あらやだ、冷水じゃ無いわ
まあまあのぬるま湯だった
そうだ、直前に彼が入ったばっかだったから温度がまだ保たれていたのだろう
あぶな~
セ~フ~
とかいうて、肝がちぢむことも多々あるけど
こういうギリギリの戦いをしながらも、人は自由をえらぶ