一時帰宅すると、毎回その足で
ちかくの半農家さんへ野菜の買い出しにゆく
採りたてのお野菜のみならず、
冬の風物詩、自家製のすぐきや、白菜の漬物なぞもならんでいて
私は 「 世界でいちばん好きな食べ物は? 」 という世間話にも
「 すぐきのお茶漬け!」 って即答するくらいだから、わっさわっさと買いこむ
お安うつく女なのだ
青葉もぴんとはりつめた、真白な大根を手に取ると
二股にわかれた、なんともまあ色っぽいお姿
性別は無いとはいえ、白さの加減といい、むっちり感といい
まさに女性の下半身そのものである
なんてすてきで愛らしいの!
店のおばさんに、 「 これ、かわいいねー、おもしろいねー 」 つて高くみせびらかす
おばさんは、「 いやあ、はずかしー、けどそんなんが美味しいのんよー 」 と答えなさる
そうだろう、そうだろう
しかし、どんなに美味しいとはわかっていたとて
こんな艶かしいミロのヴィーナス的な肢体に、
なかなか刃物は入れられないわぁ