祝いのケーキ、
本来なら送り主がこっそり用意しておくものだが
あたしこれがよかった、とか言われるのいやだから一緒に来て、と
お店に連れて行かれた
じぶんで選んで、
じぶんで店員さんに、
大五郎おたんじょうびおめでとう、ってメッセージをおねがい 「 させられる 」
でもその甲斐あって、とっても好みのすてきなケーキを買ってもらった
そして、これをいつ食べるか、という主導権は主役にある
本人がなかなか言い出さないもんだから
ご相伴させていただく脇役は
「 まだお祝いのケーキたべないの? いつ、お祝いのケーキたべるの? 」
と、かしましい
そこは主役、
ゆらりと大物感をただよわせて、たっぷり時間をかけて、しっかりもったいぶって
「 ・・・・・・むう、じゃあ、そろそろいただきましょうか 」
て、脇役にも気前よくふるまって 「 あげた 」