うちのアパートから
まあまあけっこうな距離があるのだけど、
ほぼ自転車をこがずに坂を下ってゆくと着くのが、喫茶・逃現郷さん
家のひとと、「どこまで漕がずにゆけるか競争」 とかしながらお邪魔する
珈琲もすごく美味しいにちがいないが、
はじめて伺った時のミックスジュースがひどくナイスであって
以来、毎回そればっかり頼んでいる
真夏には、はじめの一杯を一気に飲みほした袖から、おかわりを注文したほどだ
そこには銀色の猫が居て、人間のように寛ぎきっているのだが、
ちょっとまえから子猫がお嫁さんに来た
でも、今だ仲良くしているところは見たことない
きっと銀色のねこは、じぶんを人だと思っていて
「 なんや、ただの猫が来たんか 」 くらいに考えているのかもしれない
しかし、彼女もかなりの個性派で、膝に乗ってきては、伸びて、寝て、
寝たふりしながらテーブルに置いてある私の鍵の鈴に手をのばし、
ジャッ、ジャッ、とぬすみ取ろうとする
「取りますよ」風ではなく、寝たふりしたまま油断させといて、ジャッ! ってな感じ
ああ、おっかしい
昨日は、家の人の隣で熟睡していた子猫だが
とちゅうで思い切り伸びをして、その尖った爪で彼のふとももを引っかいて
イデデーッ となったりしていた
ああ、おっかしい
平和とバイオレンスの混在する空間・逃現郷さん