残暑の具合がどうなのかはわからぬが
夏中おせわになってきた日傘と下駄とのおわかれも、段々ちがづいてきたようだ
このふたつは、お茶漬けと並んで、まさしく 「 夏の友 」 といえる
まいにちいっしょ、
財布はわすれても、傘と履きものは忘れない
そういう頼りがいのある友人であるが
夕立ちに遭ったときは、けっこう難義した
わたしの日傘は、正真正銘ただの日傘で、「晴雨兼用」 とかではない
なので、さしてても
布目のあいだから、サアア、サアア、と細かい雨粒がとおってきて、ほぼ役に立ってない
いまどきの物のようにUV加工とかもしてないから、紫外線も浴び浴びな気がする
しかし、こういう、くたっと、
たまに役立たずなところもかわいらしいと言うかなんというか
そういう感じ