女性ですが、大五郎と申します。
by qqpm6m89
手刀
そろそろ、厄介な蚊があらわれはじめた


朝方、 み~、み~、ちゅう羽音がきこえてきて

その、み~、み~、ちゅう音がだんだんおおきくなって

いまにも刺さんぞ、的な迫力をかんじ



  ふぃふぃっ!  ふゅふゅいっ!



つて、口笛のできそこないみたいな声で威嚇し、

おいはらうため空中で手刀をきる


けっこうなあいだ、目に見えぬあいてとわたりあってきたけど
らちがあかんので、
蚊取り線香をつけたら、あっというまに退散した


はじめからそうすればよかったと思う





デリケートな女房がたたかっている間も
デリケートでない夫は隣でくうくうねていたが
女房のやりようには気がついていたらしく



あの、「 ふぃふゅっ! ふゅふゅっ!」 って滑稽だったね
ひとり暴れてて、ほんとわらかすかんじだったね




とか言う

真剣な手刀を、「 わらかす 」 とは、男性ってなんて無デリケート




# by qqpm6m89 | 2012-05-23 23:07 | 思い出 | Trackback | Comments(0)
おうちで一献


昼下がり、

むしょうに、蕎麦屋で一献、というこんころもちになる



しかし、なんとのう出向く気になれない

なぜなら、きょうが曇り空だから



雨ならよかった

初夏の雨はよい

まだ明るいお店の縄簾からのぞく、さらさらとした気持ちのよい縦の雨粒

わずかな気配を耳に、そばをすすり、冷えた酒をくいっと

五月の昼酒はかくべつである



が、それもこれも、曇り空ではいただけない





なので、家蕎麦にすることにした

というても、蕎麦はなかったので、そうめんをゆでる

一升瓶から、お猪口に、

いや、お猪口ではちょっとさびしいので、ぐい吞にたっぷりそそぎ冷やしておいて

簡素な三つ葉素麺で、きゅっと一献


焼き味噌も、板わさも、なんのあてもないけど
じゅうぶん満足な午後のある日









# by qqpm6m89 | 2012-05-21 15:51 | 三度の食事 | Trackback | Comments(2)
杜若


うちのアパートから、家の人の実家までのあいだに

野生のかきつばたが群生している大田神社がある


五月には、沢からのびる美しい群花のすがたがあじわえて

新緑の季節のほうびをおすそわけしていただけるのだ





濃い青紫の花弁と、まっすぐにのびた緑の葉は




かしこくて、まっすぐな目をした

ふと、話すのをやめ

すっと先をみている、少女のごとき










# by qqpm6m89 | 2012-05-20 13:05 | すてきー | Trackback | Comments(0)
ブロークンハート

ひとりで自転車走行していると

たまにひとかたまりの団体に吸収されることがある


このあいだもそうで

中か高の、野球部ぼうずあたま集団10人くらいのあいだにはさまってしまった



こういう場合、道幅がひろくないと
ぬけだすこともできず、しぜん、そのまま道々を共にすることになる
じぶんも、相手もけっこうな違和感だ

そんななか、
まんなかに居るわたしの存在にきづかぬ、前のほうの球児が


  「 おれのブロークンハートのはなし、きく? 」   とかいいだして


どこそこの誰々ちゃんに、なぞと青春な告白をしだす




ちょっとまて
赤の他人が、背後にいるのだ
そんな私的なはなし、突発的におっぱじめるつもりなのか
およしなさい
こっちがかなりいたたまれぬわな


ほがらかな当のご本人はともかくわたしの横やら、うしろにいる球児たちは、
とうぜん仲間のあいだに
異質な人物がまじっているのをしっているから


  「 ちょっ!   おまえ、あのぅ・・・・  」  みたいな感じでさえぎろうとするのだが


そういう友情も、
前しかむかずペダルをこいでいる思春期の男子にはつたわらず
ブロークンな思い出がとまらない



わたしと、わたしの存在をしっている数名の気まずさをかかえたまま
けっこうな距離を共にし、
けっこうな部分まで、後頭部しか知らぬ一球児の青春をBGMに街をはしった









# by qqpm6m89 | 2012-05-18 08:29 | 思い出 | Trackback | Comments(0)
あがが

もちろん、たまたまだとは思うが、

さいきん、とみに遭遇する光景がある



このご時世、

イクメンとか、イケ旦とかを筆頭に、

お若い素敵パパが、我が子を抱いて仲睦まじくしていらっしゃる

かわいい赤ちゃんと、ハンサムなお父さんのすがたは雑誌にでてきそうなほど




で、そういう親子を、喫茶店やらレストランでおみかけするのだけど

かなりの確率で

赤子が、その洒落こんだお父さんのくちに拳をねじこもうとしてるのだ


せっかくしゅっと決めているパパにかぎって、
それをされていて


 「 アガガッ   〇〇ちゃん!やめときなさい!   あががっ  」


とか、なってなさる


子、というものは、ときに悪魔になり
やめときなさいと言われると、執拗にチャレンジするもんだから

おしゃれ父さん、あがあが言いっ放し





なんとのう気の毒というか、なんというか

目のやり場にこまってしまうのです




# by qqpm6m89 | 2012-05-14 21:55 | 思い出 | Trackback | Comments(2)
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